日本一の石橋の町・ 院内町を訪ねて
この町には石工達の匠の技を見ることが出来る。
多くの石工の奉仕の精神と遊び心が私の胸を打つ
水にえぐられた深い谷を越えて集落を結ぶ石橋は今も健在で゛あります。
その数々の石橋の中から名橋と呼ばれる橋をご紹介しましょう。
ちなみに石橋は全国で1722ヶ所そのうち九州に1581ヶ所、大分県下に484ヶ所、
院内には61ヶ所が現存すると言う。
(院内町教育委員会 生涯学習課編集のいんない石橋マップより一部引用しました)
富士見橋
数々の名橋と呼ばれている橋を作った名棟梁・松田新之助(1867〜1947)は彼の父の土木工事を
手伝う為、関西でアーチの設計の技術を学び、帰郷した後、院内の地形にあった石橋アーチ橋の
架設に情熱を注ぎました。 1924年(大正13年)架橋中の富士見橋は突然大音響と共に崩落した。
しかし、新之助は私財を売り払い名工の意地と信念で再び架設、翌年には見事この橋を完成させたと言う。
石橋作りに命をかけた石工魂は今も語り継がれている。
荒瀬橋
この橋も松田新之助の作で院内を代表する橋である。
2連の橋の中では最も美しい橋とされている。
静かに流れる恵良川に架かるこの橋にも沢山の物語があると言う。
何時かゆっくりと聞いてみたいものである。
御沓橋
橋の長さが95mで町内最長の3連橋で大正14年に架設され当時はモダンなセンスが
生かされている。 工事費は当時の金額で2万円であったと記念碑に刻まれていると言う。
「現在の金額に換算することは大変難しいのですが当時の米価は60kg当たり約16円60銭
現在は約18000円程なので米価で換算すると約1000倍になります。
工事費2万円を1000倍すると2000万円になりますが到底比較になりません。
また、現在のコンクリート橋と比べると仮に1u当たり50万円とすれば御沓橋の
橋面積268uX50万円で1億3400万円になりますがこの金額でも架設することは
不可能でしょう。」 当時の石工の日当は3円50銭、石ハツリ工は3円80銭、
大工の日当は2円70銭であったそうです。 [橋展望所の案内図より一部引用]