お母さんへの贈り物

ある日突然に電話が鳴った。

10年前、私の設計した住宅のお客様からでありました。

「奥様のお母さんがご病気になり、車椅子の生活となった事。

そして、この家で生活なさる事。 それに伴う改修工事をする事。」でありました。

新築当時、ご夫婦のご両親が健在で、もし何かの時はこの家で生活できるようにと計画され

ワンルームタイプの設計がされておりました。 今回、お母さんに出来るだけ快適な生活が

出来るようにしてあげたいとのご要望に、私も協力する事になりました。


柱を増やす事は簡単であるが

柱を取り除く事は建物の強度に大変な危険を伴う事を考慮しての設計でありました。

今回、この工事には以前の設計が十分に生かされることになりました。

さっそく10年前に設計した手書きの図面を探し出し、JW・CADで図面の再生が

始まったのです。

まず外回りから計画が始まりました。 下図でお解りのように

前面道路からポーチまでの高さが40cmあることからスロープの長さが決まりました。

手動の車椅子では1/10以下の勾配が理想であり、お母様の体重や

介護者の体力を加味して図のような形となりました。

上から平面計画、断面、道路側からの立面です。

実際の施工図は全ての使用材料メーカー名、材料明細、施工方法、

特記事項等が書き込まれたA2サイズの図面ですが解りやすくするために

公開している図面は省略されています。

工事写真 スロープ編


後付押入一箇所を撤去してシャワールームの新設とトイレの改修を行う事にしました。

シャワールームは水まわりキャリーとシャワードバスを使う事で入浴した時と

同じような快適さを味わう事が出来るようにしました。

トイレも水まわりキャリーか車椅子で利用できるスペースとしています。

健常者には全て使用できますが体の不自由な方すべての方に使えると

言う事ではありませんお母様の体型と介護者にあわせてあります。

手摺及び鏡の取付位置は仮使用の上決定されます。

工事写真 シャワールーム編

PS(パイプスペース)が小さくする事が出来ましたので改修図より便所が

広くなりました。 物入棚(手摺取り付け)は天井まで作りました。

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